コロイド銀、銅

コロイド銀は、多くの細菌を殺すことが証明されています。
特に、感染症の治療に有用となるでしょう。
コロイド銀に限らず銀の有用性は数千年前から報告されています。
かつて、ヒポクラテスは皮膚の腫瘍や創傷の治療に銀を使用したと言われています。

個々数十年で人気が上昇傾向にあるコロイド銀ですが、必ず遮光ガラス瓶に入った製品のみを使うようにしてください。
プラスチックのものも見られますが、質の悪いものが多いように思えます。
コロイド銀のペットへの投与方法は飲用水に加えたり、口内に直接投与したりすることでしょう。
医師や製造者の提示にしたがって適切な用量を与えるようにしましょう。

 

銅は、犬と猫には欠かすことのできない栄養素であるとされます。
ベドリントンテリアやウエストハイランドホワイトテリア、及びドーペルマンピンシヤーなど、一部の犬種は銅の過剰に非常に敏感です。
これらの犬種に与える場合には特に注意しましょう。
銅への特別な過敏を持っている動物には、銅が添加されたミネラルやサプリメン卜を与えてはないと指導する医師もいるほどです。
また、このような動物に与える食事はレバーや全粒穀物、豆類などの銅を豊富に含む食事にも注意するようにしましょう。
今までのペットと同様の食事を与えても過剰摂取となってしまうことが知られています。

銅の補給には十分な注意が必要です。
犬や猫にとって必須の栄養素でありますが、バランスのとれたミネラル製剤の形でのみ行うべきと主張する専門家が多く見られます。
殆どの場合で銅単独のサプリメント補給は避けるようにするべきだと思います。

月見草油

月見草油は月見草とはやや異なるメマツヨイグサを原料としています。
道端や荒れ地にも見られる雑草です。
北アメリカを原産とするこのメマツヨイグサは、アメリカ原住民によって、植物全体を傷に、根を痔に、葉は軽症の傷や、消化器の不良、咽喉の痛みに用いられました。
このため、月見草油としてヒトに利用した場合に、湿疹やリウマチ、更年期障害などの改善にこうがあるとして研究が行われています。

月見草油はオメガ-6脂肪酸の一種で、多くの症状において抗炎症作用を示すガンマリノレン酸(GLA)を特に豊富に持っているとされています。
月見草油は特に猫のアレルギー性皮膚炎の改善に使用される脂肪酸を与える方法の簡単なかつ効果的な選択と言えるでしょう。

 

ほかにも、オメガ-3指肪酸を含む魚油や亜麻仁油も効果があると言われているようです。
オメガ-3指肪酸を含むサプリメントは特に、獣医師の指導の下で使用することが必要だと思います。
それは副作用が多いからです。

いちばん発現頻度の高い副作用は軟便でしょう。
軟便はわかりやすい副作用のひとつなので、十分に注意しましょう。
実際の投与では、油のカプセルは食物と一緒に与えるようにしてください。
目安として体重12kg当たり500mgほどが良いと思います。

解明が進んでいるものではありませんが、てんかんのヒトに月見草油に対する反応が起きた例が1件報告されています。
この影響を避けるためにも、特にてんかんの動物には慎重になるべきだと思います