月見草油は月見草とはやや異なるメマツヨイグサを原料としています。
道端や荒れ地にも見られる雑草です。
北アメリカを原産とするこのメマツヨイグサは、アメリカ原住民によって、植物全体を傷に、根を痔に、葉は軽症の傷や、消化器の不良、咽喉の痛みに用いられました。
このため、月見草油としてヒトに利用した場合に、湿疹やリウマチ、更年期障害などの改善にこうがあるとして研究が行われています。
月見草油はオメガ-6脂肪酸の一種で、多くの症状において抗炎症作用を示すガンマリノレン酸(GLA)を特に豊富に持っているとされています。
月見草油は特に猫のアレルギー性皮膚炎の改善に使用される脂肪酸を与える方法の簡単なかつ効果的な選択と言えるでしょう。
ほかにも、オメガ-3指肪酸を含む魚油や亜麻仁油も効果があると言われているようです。
オメガ-3指肪酸を含むサプリメントは特に、獣医師の指導の下で使用することが必要だと思います。
それは副作用が多いからです。
いちばん発現頻度の高い副作用は軟便でしょう。
軟便はわかりやすい副作用のひとつなので、十分に注意しましょう。
実際の投与では、油のカプセルは食物と一緒に与えるようにしてください。
目安として体重12kg当たり500mgほどが良いと思います。
解明が進んでいるものではありませんが、てんかんのヒトに月見草油に対する反応が起きた例が1件報告されています。
この影響を避けるためにも、特にてんかんの動物には慎重になるべきだと思います