脂肪酸の投与に関して

ヒマワリ油と月見草油をご存知でしょうか。
これらはいずれも皮膚病に効果があることが知られています。
また、ベニバナ油は脂肪酸欠乏が疑われる、多くの場合で質の悪いドライペットフードを摂取し続けた犬に効果があることが知られています。
しかし、アレルギーをもった犬の中には、これらの油によって炎症が起こるものもいるので注意しましょう。
そのため、オメガ3脂肪酸を多く含む亜麻仁油や魚油を同時に投与することが推奨されているようです。

油による脂肪酸の補給には注意が必要です。
脂肪酸は酸化しやすく、実際に炎症の一因となることもあるようです。
また、高用量の指肪酸の補給は有害となる場合があります。
オメガ-3脂肪酸を長期間補給するとオメガー6脂肪酸欠乏を引き起こす場合もあります。
また、オメガ-3脂肪酸は出血や暗眠、下痢、皮膚反応などを生じさせることが知られています。
十分に注意しましょう。

脂肪酸の補給は、ブレド二ゾロンや抗ヒスタミン薬など、一般的に使用されることも少なくない薬剤の必要量を減少させる可能性があります。
健康的な食事に加えて脂肪酸を補給しようとする場合にはビタミンEも加えることが推奨されます。

オメガ脂肪酸の補給によるペットの身体の全体的な改善は、特に影響のわかりやすい皮膚と被毛においては、多くのケースでは2週間ほどで感じることが出来ると言われています。
それ以外の各影響の明らかな改善を感じられるようになるには2ヶ月ほどかかることもあるようです。
ただしケースによって状況は異なるため、事前に医師に相談するほうが安心でしょう。