必須脂肪酸

犬用サプリメント必須脂肪酸とは特定の脂肪酸を指すものではなく、体内で他の脂肪酸からの合成が困難であるために食事から直接摂取する必要がある脂肪酸の総称です。
動物の多くは動物自身の整理代謝に必須でありながら、自身の体内で合成することのできない脂肪酸の種類が少なくありません。

さて、ペットにおいてはどのような影響があるのでしょうか。

犬や猫などには一部の必須脂肪酸は炎症や変性を予防し、免疫系を安定化させ、脳機能を助け、強力な抗炎症薬として作用し、異常な細胞の増殖を防ぐのに効果があることが知られています。
これほどの効果がある必須脂肪酸ですが、必須脂肪酸の不足による影響は見極めることが困難だと言われています。
わずかな兆候しか表れないので、専門家でない飼い主には影響が起きていることを判断することは難しいでしょう。

 

必須脂肪酸の不足によって生じる影響は、多岐に渡ると言われています。
まず、脱毛や湿疹をはじめとした、皮膚と被毛の状態不良です。
食物アレルギ一、ノミアレルギ一、アレルギー性皮膚疾患等によって、被毛に艶がなく乾燥し脱毛することがあります。
他には、心臓や血液循環の問題および血小板凝集障害が起こる恐れがあります。

また、免疫能の低下、自己免疫疾患、癌、リンパ肉腫、関節炎、変性関節疾患、股関節形成不全、骨盤関節炎、網膜の変性、生殖障害、神経系障害、肝疾患、体重減少や肥満、糖原病、高脂血症、炎症性または週敏性腸症候群などの消化管障害、腎疾患、過活動を含む行動障害など、さまざまな影響が報告されています。